2025/05/15 17:25

Qoly × LFB Vintage店長です。
いつもありがとうございます。

不定期でお届けしている、古いユニフォームの新品を扱う当店ならではの【紙タグ深掘り】。
今回はエクアドル代表の2002モデルをご紹介します。
エクアドル代表 2002 Marathon ホーム半袖 ユニフォーム

同国初のワールドカップ出場となった2002年日韓W杯でのユニフォーム。
エクアドルは日本開催のグループGに所属し、イタリア、メキシコ、クロアチアと対戦。グループ最下位で敗退となりましたが、最終戦でクロアチアを下し歴史的なW杯初勝利をあげています。

逆三角形の紙タグが目を引きますね。表面は当時のチームエンブレムを描いています。

そして裏面にはスペイン語で何やら書かれています。
Google翻訳で調べてみたところ、「エクアドル代表の公式ユニフォームを購入したあなたは、代表チームの拡大に貢献しました」という感じの内容でした。公式商品購入の証のようなものであり、また公式アイテムを買ったという一種のステータスですね。

少なくとも当時の中南米は、日常的に道端の露店で堂々と偽物(パチモン)が安価で売られていたりしました。こうした非正規品を買っても金銭的には代表チームへの貢献度はゼロなわけで、公式品を買ったユーザーへエクアドルサッカー連盟からの感謝の証とも言えます。“ありがとう”とは書かれていませんが(笑)

長方形の紙タグはキットサプライヤーであるMarathon Sportsの公式アイテムを証明するもの。右上にはエクアドルのエンブレムをシルバーでプリントしています。

Marathonはエクアドルのメーカー。このブランドは面白い存在で、Nikeやadidasといった他社の商品を自国エクアドルやペルーで販売するリテイラー(小売業者)と、Marathonブランドのキットサプライヤー業の二つを両立させている稀有な存在です。
ちなみにエクアドル代表との契約は1996年から始まり、現在も継続中。来年でなんと30周年を迎えます。

このユニフォームは前述の通り、初の本大会出場を成し遂げた日韓W杯で着用。
コアな海外サッカーファン以外には未知の存在に等しかったエクアドルですが、9番を付けたイバン・カビエデスのイケメンぶりはちょっとした話題になりましたね。
海外サッカー好きには、1998-99シーズンのペルージャで中田英寿のチームメイトという印象だったかなと思います。

記念すべきW杯初出場。そして初勝利。
エクアドルサッカー界にとって歴史的であり記念碑的なユニフォームはこちらです。