2026/07/31 22:39

トルコ代表
2002 adidas
アウェイ(ホーム)長袖 選手用ユニフォーム
日本と韓国の共同開催だった2002年日韓ワールドカップモデル。
トルコ代表がW杯過去最高となる3位入賞を果たし、歴史を作った大会でした。
今回はこのトルコの貴重なユニフォームで、いまや幻となった選手用(オーセンティック)の「メッシュインナー付き」を振り返ってみます。
当商品のエンブレムは日韓W杯で着用したユニフォームよりも一回り小さめ。W杯後に行われた2002年11月のフレンドリーマッチなどで、小さめのエンブレムが使われました。
2002W杯のトルコといえば、コアなサッカーファンならハカン・シュキュルやニハト・カフヴェジといった選手の名が浮かぶところですが...

この選手を思い浮かべる人も多いことでしょう。
イルハン・マンスズ。
日本では王子なイケメンぶりが話題になりました。
女性誌でイルハン特集が組まれたこともあるほどで、その人気はデヴィッド・ベッカムを凌ぐと言われましたね。

当商品名がなぜ「アウェイ(ホーム)」なのかというと、その答えは紙タグにあります。
今ではアウェイと呼ばれるこの白いユニフォーム、当初はホームとしてリリースされたものでした。
紙タグにもホームを示す「H」と印字されています。ちなみに最後の「PL」は選手用長袖を意味する文字。
同様に赤いホームは当初「アウェイ」として発売されました。

日韓W杯では色を入れ替えて「赤がホーム、白がアウェイ」に。
変更の理由は不明ですが、トルコのキットはホームとアウェイのチェンジが度々あります。
最近だとEURO2020で大会開幕直前に白ホームと赤アウェイが入れ替わり。また、今年行われた北中米W杯でも、赤ホームと白アウェイが入れ替わる形で使われました。
2002モデルも国内外の古着ショップでは「赤ホーム・白アウェイ」が定着しているようですが、発売当時をリアルタイムで知る人や、タグ付きを見たことがなければ、当初は逆だったことをご存知ないかもしれません。

2002モデルの選手用は徹底的に軽量化を意識した仕様。
エンブレム、メーカーロゴ、袖のスリーストライプスはすべてラバー素材で対応しています。
一般販売用のレプリカモデルとは異なり、長期的な耐久性は考慮されていない作り。大雑把に言うなら、数試合使えればOKという感じです。

なので発売から24年が経過した現在では、ラバー部分の劣化が目立ちます。胸のadidasロゴとエンブレム(トルコ国旗)もご覧の通り。
とはいえ本格的なオーセンティック黎明期の貴重なユニフォームだけに、この劣化もある意味でその証です。
そして2002モデルにはもう一つ、他にはない大きな特徴が。

メッシュインナー付きのダブルレイヤーという点です。
メッシュ素材のインナーシャツとユニフォームを一体型にした画期的な仕様。このユニフォームの場合は、白い表地の内側に赤いメッシュインナーが付いています。
ちなみに、基本的にCLIMACOOLは当時オーセンティックにのみ搭載。レプリカはCLIMALITEでした。

メッシュについてもう少しわかりやすく説明しますと、ユニフォームの内側にノースリーブのメッシュインナーが付いているイメージ。袖部分については、画像のようにメッシュインナーはアームホールまで。
インナー(アンダーシャツ)をわざわざ着る必要がないという斬新なアイデア。しかし選手には必ずしも評判が良かったとは言えなかったようで、なかにはメッシュインナーを切り取って着た選手もいたようです。
そもそも全員が必ずインナーを着ていたわけではないですから、「着ない派」にしてみればインナーが体にまとわりつく感じが鬱陶しかったのでしょう。

通常は襟の内側に付く国旗タブはボディの脇部分に移動し、メッシュインナーに直接縫い付けられています。
ちなみにこのユニフォームは、当時のadidasに多かったポルトガル製。
選手に不評だったことも影響したのか、がっつりとしたメッシュインナー付きのダブルレイヤー仕様は2002モデルのみで終了。
次の2004モデルでは改良型とも言えるメッシュ付きが登場しましたが、決してインナーと呼べるようなものではなく、2002モデルに比べればかなりシンプルな作りでした。
そして2004モデルを最後にメッシュ付きは完全消滅。
インナー付きとしては、2002モデルのみで事実上消滅したと言ってもよいかもしれません。
ただ、軽量化の流れは現在でも続いており、2002モデルは正しくその出発点。サッカーユニフォームの歴史上、極めて重要なアイテムと言えるでしょう。
トルコ代表2002モデルはこちらでご確認いただけます。

