2025/12/21 02:46

Qoly × LFB Vintage店長です。
いつもありがとうございます。

先日、FKツルヴェナ・ズヴェズダ(レッドスター・ベオグラード)の古着ユニフォームをアップいたしました。

旧ユーゴスラビア崩壊という激動の時代に登場したhummel製の1991-93モデル。
東欧系のチームやユニフォームが好きで長年探している…という方もいらっしゃるかもしれない、激レアな一着です。

【USED】
FKツルヴェナ・ズヴェズダ
(レッドスター・ベオグラード)
1991-93 hummel
ホーム半袖 ユニフォーム
インポートL

最近でこそ“赤い星”を意味するセルビア語の「ツルヴェナ・ズヴェズダ」が浸透してきた感もありますが、以前は圧倒的に英語名の「レッドスター・ベオグラード」で呼ばれることが多かったですね。
ツルヴェナ~の名を出しても通用しないこともありました。

当ブログでは便宜上、ここからはレッドスターと表記します。

海外のユニフォームサイトやヴィンテージユニフォーム・ショップでは「1992-94モデル」と表記するところも多いのですが、当店では胸スポンサーロゴの使用期間から「1991-93モデル」としています。

胸ロゴ「Classic」はインドのタバコ銘柄。当時のユーゴスラビアでも生産・販売していたらしく、比較的有名な煙草だったようです。

レッドスターがhummelと契約していたのは、1991-92から1993-94までの3シーズン。この期間のホームキットは同じデザインを使っていました。

そのうちClassicのロゴを付けたのは、91-92、92-93の2シーズン。93-94はユーゴの銀行と契約し、その銀行のロゴマークを付けています。
このことから、当店ではこのキットを「1991-93モデル」としていますが、91-92と92-93でClassicのロゴは色が若干異なります。

ユーゴ崩壊前の91-92シーズンは、シニシャ・ミハイロヴィチ(画像の選手)、ヴラディミル・ユーゴヴィッチ、デヤン・サヴィチェヴィッチが所属。
3人ともユーゴスラビア代表の名選手ですね。そしてこの全員がこのシーズンを最後に退団し、イタリア・セリエAへ移籍となります。

シャツのデザインは当商品とほぼ同じですが、ミハイロヴィッチが着ている91-92モデルはClassicロゴの文字と縁取りの色が異なります。サイズも少し大きい。

こちらが92-93シーズンで、ロゴの色は当商品と同じ。サイズは逆にレプリカより小さめですね。

この92-93シーズンはゴラン・ヴァシリイェヴィッチ、ネボイシャ・クルプニコヴィッチ、ネナド・マスロバルがプレーしていました。
Jリーガーの「バシリエビッチ」「クルプニ/クルプニコビッチ」「マスロバル」と聞けば、ピンと来る方も多いのではないでしょうか。

●バシリエビッチはジェフユナイテッド市原(現ジェフ千葉)
●クルプニ/クルプニコビッチはガンバ大阪/ジェフ市原。
●マスロバルはジェフ市原とアビスパ福岡。
当時のレッドスターには、のちのJリーガーが3名も所属していたのでした。ジェフ率がメッチャ高いです。

このユニフォームには胸ロゴ無しバージョンも存在します。
91-92シーズンのUEFAチャンピオンズカップ(現CL)や、91年12月8日に東京・国立競技場で開催の「第11回トヨタカップ」で着用しました。ロゴ無しもシンプルでかっこいいですね。

デヤン・サヴィチェヴィッチのユニ姿はトヨタカップでの1コマ。この年はチリの名門コロコロと対戦し、レッドスターが3-0で勝利し優勝しました。

シャツ全体に星などの透かし模様入り。90年代を感じさせるレトロテイストなデザインです。

星と言えば、レッドスターでは大功労者に「星人」という称号を授けています。その受章者の一人は、1986年から90年まで所属していたドラガン・ストイコヴィッチ。のちに名古屋グランパスでプレーし監督も務めました。

そういえばこのクラブには元鹿島アントラーズの鈴木隆行さんも所属していましたし、レッドスターはJリーグと縁がありますね。

古着でも市場に姿を現すことが極めて少ないユニフォーム。
当商品はシャツの裏側に一部補修(縫い直し)されていますが、表側のコンディションは極めて良好です。

過去に販売された海外の古着だと、傷が多かったり、胸スポンサーや袖のシェブロン(hummelマーク)の状態が悪かったり…なので、それらと比べると当商品は奇跡のコンディションな一品。

そんなレッドスターのユニフォームはこちらです!